王妃の「おかいもの日記」

100年にひとりの天才(後編)

さて、仕立師希望の彼女に与えられたお仕事とは・・・

「ヨーロッパに住むセレブ3人①マルグリット王女②ベロニカ嬢③ロッサーナ嬢に、緑色のサテン製ラフカラードレスを仕立ててお届けしな!粗相するんじゃねえぞ!おっと、お渡しするのは①→③の順番に、だ!間違えるなよ!!」

というもの。
王妃「なぁんだ、ただのお使いじゃない!これなら簡単ね♪」
女性「でも・・・ドレスは・・・」
王妃「心配しないで!一緒に作りましょう!」

ということで、彼女に材料を集めてもらい、わたしが仕立てることに。

※サテン製ラフカラードレスの仕立て方(縫製R13)
レシピ:モードデザイン集・第5巻
材 料:サテン10枚+ししゅう糸10ヶ+ラフカラードレス1着
=サテン10枚+ししゅう糸10ヶ+(絹生地20枚+高級衣料20ヶ+ししゅう糸20ヶ)
≒生糸約60ヶ + 仕立て道具7~8ヶ + 高級衣料20ヶ
(高級衣料はジェノヴァで買ってねw)


彼女の棟梁様のお力添えもあり、あっという間に材料が揃い・・・
そして、サテン製ラフカラードレス3着完成~♪
あとは、セレブ達にお渡しするだけです。

王妃「あとは、お渡しするだけね」
女性「はい!もうこれで大丈夫です!私一人で行って来ますw」
王妃「頑張ってね!」

そうして彼女はナントへ向かうことに。

・・・
・・・・・・
しかし、すぐに彼女から悲痛な連絡がww

「この王女様、何言ってるのか全然わかりません><しかも、ドレスも受け取ってくれないし・・・どうしよう~><」

どうやら、マルグリット王女と縫製のお話になってしまったようで・・・
仕立師の卵である彼女には、まだ難しい内容だったようです><
そこで、わたしが急遽ナントへ行き・・・

王妃「王女様、どうなさいました?」
マル「いえね、こことここを直してもらいたくて彼女に話したんだけど・・・」
王妃「あら、そうでございましたか~^^;彼女、御前の前で緊張してしまったみたいでして・・・」
女性「し、し、失礼しましたっ><」
マル「あらあら、気になさらないで^^貴方の仕立てたドレス、とってもよく出来ているわ!」
女性「ありがとうございますっ!」
マル「ただね、このドレス、わたくしには少々きつくって・・・^^;」

・・・
なにはともあれ、これで1件目のお届け完了♪
2件目のベロニカ嬢、3件目のロッサーナ嬢にも無事ドレスをお渡しして・・・

遂に、彼女は仕立師への転職状を入手しました!!!!

女性「あぁ、これで私も仕立師になれる・・・♪」
王妃「よかったわね!おめでとう!」
女性「ありがとうございますっ!これで、棟梁様のもとへ胸を張って帰れます!」
王妃「縫製家の道は険しいわよ!これからが大変なんだから^^;」
女性「はいっ、頑張ります!」

こうして、彼女は一家のもとへと帰っていき、
仕立師へ転職し、一流の縫製家を目指すべく修行の日々へ・・・


その後、
彼女の成長を棟梁様が報告してくださいました。

まず、転職初日。
棟梁「縫製R1→R9 3時間」

翌日。
棟梁「眠さの限界><」「R12+2にしたし」「寝るぅぅぅ」

数日後。
棟梁「キッチリ縫製R15儲け150M」
王妃「しかし、4日でカンストとは・・・」
棟梁「正確には5日でした^^;」

・・・
わたしが約半年かかった道のりをたった5日で・・・@@;
わたしの見る目は間違っていませんでしたw

本当に、100年にひとりの天才だったようですwwwww
by an_absolute_queen | 2006-04-29 10:37 | 雑記
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王妃はこの家を離れ、http://annifrid.blog71.fc2.com/ に引っ越しております

by an_absolute_queen
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